昨日、ミュージカル座の公演で幾度も共演した、劇団員の先輩が不慮の事故で亡くなられました。昨日何度もニュースで放送されていた交通事故です。
2009年「赤ひげ」でミュージカル座に初めて客演したときは敵役として、また先日の「何処へ行く」ではチケット係のスタッフ長として、取り置きのチケットのお渡しや管理をして下さっていました。
人情味溢れるお人柄でお芝居が大好き。仲間のためならば歯に衣着せぬ物言いで叱る。元幼稚園の先生とあって、園長先生のようにみんなから厚く信頼される女優さんでした。
最後に交わした会話は、「何処へ行く」千秋楽の日に、少し前に頼んだばかりのチケットのキャンセルのお願い。あんなに何気ない会話が最後の会話になろうとは。。今でもあの笑顔と呼びかけてくる声が浮かびます。
事故に遭われた時間から、深夜まで熱心に事務のお仕事に残られていたのでしょうか。その事を想うと、常からミュージカル座という劇団を愛して支え、次の公演のために尽力されていたことが目に浮ぶのです。このあと1月公演にも出演予定だったそうで、志半ばで天に旅立たれたことを本当に辛く思います。
飲酒による運転と救護義務の放棄による痛ましい事故に遭われた先輩に、そしてご家族や劇団の皆様、ご友人の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。